株初心者のための株式投資&資産運用マニュアル

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株主の価値を高める経営者か

4.経営者は正直で素直か

企業の経営実態について、株主にありのままを
報告できる経営者なら素晴らしいでしょう。

業績の不採算や、事業の失敗についても
素直に認めて改めるような経営ならよいですが、
株主の利益より、経営者の自己保身や私腹を肥やす
ための経営なら投資する価値はないでしょう。

地位や権力を使った自己保身や
私腹を肥やすという事を
カンタンな例で説明します。

1993年頃からよくゼネコン汚職などで
あちらこちらの元県知事や幹部、
ときには現職の知事までが逮捕されてますが、
その多くは地位を利用しての私腹肥やしです。

ゼネコンと癒着し、公共工事に対する
不正な受注工作をし
その見返りとして賄賂を受取るというものです。

知事が直接受取らず、
親族企業に対する資金支援という名目にするなど
受注工作が複雑化してますが内容は同じです。

支払いに使われるのは税金ですから、
損をするのは納税者です。

また、公共工事の談合です。
これは、県の幹部と業者との間で
操作が行なわれます。

県の歴代幹部の天下り先の業者や、
自分も定年後、天下りできる業者に
落札させるための操作です。

県の公共工事の発注担当者は、
天下り業者どうしで、今回の落札予定業者を決めさせ
そこに天下っている県の元幹部に予算額を伝えます。

一億円が予算額なら、
今回の落札予定業者以外の各業者は
一億円以上で入札して、落札予定業者に落札させます。
もちろん天下りを多く受け入れる業者ほど、
落札件数は増えるわけです。

ここでも支払いに使われるのは税金ですから、
一番損をするのはやはり納税者です。


これを、企業にあてはめてみますと、
知事は経営者、県幹部は取締役
納税者が株主で
使われた税金は株主の投資金です。

このように経営者や役員が、
私腹を肥やす経営をする企業では、
株主が報われることはまず無いでしょう。


また経営者が事業の失敗について
素直に認めるという事ですが、
これについての分かりやすい例は、
2000年に発覚した
三菱自動車のリコール隠しでしょう。

同社は、長期間にわたってのリコール隠しによって、
会社存続の危機に遭遇しました。

リコール隠し問題が発覚すると
消費者は同社に対しての不信感から
商品の買い控えとなりました。

当然商品が売れませんから製造できません。
その結果、工場の一部閉鎖、そして従業員の解雇
となりました。

経営者及び経営陣が、
リコール当初に事の次第を素直に認め
適切な処置を行なっていれば、
このような大問題にはならなかったでしょう。


次に自己保身についてですが、
経営者によっては、
多額の損失を出している
不採算部門についての状況を
株主に分かりにくくする者もいます。

様々な業種に分かれている各部門の状況を
一つの業種のものとしてまとめてしまうのです。

はっきりとわかれば経営責任を問われ
株主による解任になるかもしれないからです。

しかし、それによって株主が本来得られるはずの利益が
不採算部門の穴埋めに使われて消えてしまうわけです。
これでは株主は報われません。

このように、業績の状況が複雑でわかりにくい企業には、
投資しないことです。

大事なのは勝つ確立がものすごく高いものにしか
投資しないということです。


この続きは次回にお伝えしますね。