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株主の価値を高める経営者か7.経営者の報酬と不正会計(2)
「6.経営者の報酬と不正会計(1)」の続きです。
ここでは不正な会計処理についてお伝えいたします。
前回、お伝えしたストックオプションの
報酬にからむ不正な会計処理についてですが、
権利行使価格で取得した株式を
時価で売却することにより
株価上昇分の利益が得られます。
そこで経営者が、
利益の増大化を考え株価を上昇させるために、
不当な決算処理や株価対策が行なわれることがあります。
また、不正な会計処理である粉飾決算ですが
粉飾決算とは、上場企業が利益を実際よりも多く見せかけ、
赤字であることを隠し、黒字であるかのような決算を作成することです。
粉飾決算は、高い株価を維持したり上場を維持するため、
あるいは、銀行よりの借り入れの影響を考慮して行われます。
また赤字であると、対外的に信用をなくしますから
取引や営業上も不利なことが多くなってしまうからです。
粉飾決算についての
わかりやすい例が、ライブドアです。
2004年9月期決算で、
実質的に傘下にある複数の会社の
利益を自社の利益に付け替え、
経常赤字だったライブドア単独の決算を
約14億円の経常黒字に粉飾していたという問題です。
また、会計報告が真正であると証明する立場にある
外部の監査法人自身が、
粉飾決算に加担していたということもあります。
アメリカのエンロンの粉飾決算事件が
世界的にも有名ですが
日本で有名な事件では、
カネボウの粉飾決算事件です。
中央青山監査法人の別の公認会計士らが、
カネボウの旧経営陣らと共謀し、
2002年3月期の連結決算で、
実際には約820億円の債務超過だったのに、
9億円超の資産超過と粉飾した事件です。
過去の不適切な会計監査が明らかになり、
監査法人の責任が追及されることを恐れ、
ずるずると粉飾決算に加担し続けたということですが、
投資家の利益を守るという会計監査の立場を忘れた
とんでもない話です。
現在は監査法人に対する罰則が厳しくなり、
上場企業の粉飾決算は行いにくくなっているようです。
バフェットの発言に「もちろん、業務上の問題を会計処理の
テクニックで隠そうとする経営者は、長期的に見れば
問題に直面することになるのです」とあります。
一度でも粉飾すると、
翌年に業績が回復しない限り、
翌年もまたそれ以上に粉飾を行う必要が出てきて、
だんだん粉飾が膨らんでいってしまい、
最後には資金繰りに影響することになり
内部では苦しい問題に迫られることになるようです。
次回は経営者を評価する方法について
お伝えしますね。