株初心者のための株式投資&資産運用マニュアル

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儲かる銘柄の見分け方

5.長期的な比較優位性があるか(3)

「4.長期的な比較優位性があるか(2)」の続きです。

他社と比較して優位性を持つ企業のように

ほとんど競争相手が存在しなければ、

価格競争に巻き込まれて、利益が圧迫されるというような事がありません。


そうなれば毎年、利益が増え1株当たり利益も増加していきます。

また、事業が生み出すキャッシュフローが潤沢なため、ほとんど負債を

調達する必要がありません。


多額のキャッシュフローがあれば事業上どんな問題が生じても、

それを自社で解決できるだけの財務基盤を持っていることになります。

利益について少し説明いたしますと、

売上から原価を引き、

そこから経費を引いた利益を

税引き前利益といいます。

税引き前利益から税金を支払った残りが税引き後利益です。


税引き後利益から株主へ配当金を支払い、

残った利益が内部留保利益です。

この内部留保利益が、

企業として本当に自由に使うことができる利益で、

財務基盤となります。


他社と比較して優位性を持つ企業は、

この内部留保利益を固定資産の手直しや新製品の開発に投入する必要はあまりなく、

非常に利益率の高い既存事業をさらに拡大するか、

別の高収益な優良企業の買収に投入することができます。

それによって、長期的に株主の価値が増えていくことになります。

もっとカンタンな例で説明すると、

比較優位性のある企業は、価格競争のための規模拡大をしなくてすむので、

大きな土地や工場設備を持たなくてもよいのです。

土地や設備を固定資産といいますが、

固定資産には、固定資産税という税金がかかってきます。

固定資産が小さければ固定資産税が少なくすみ、

先ほど説明した内部留保利益が多くなるわけです。


また、ほとんど競争相手がいないため、

自動車産業のようにモデルチェンジの度に

生産設備を変えなければいけないということもなく

いったん投資した生産設備は長期間使用する事ができます。


そうなると、潤沢な内部留保利益を高収益な自社の事業拡大にあてたり、

新しい優良企業の買収費用に振り向けることができるわけです。


このように内部留保利益を再投資することで、

今迄の利益に、プラスする利益が新たに加わることになり、

さらに、内部留保利益が増えることになります。

このように内部留保の再投資によって企業価値

が持続的に増え続けることにより、市場が企業価値の

増大を評価し、株価のほうも持続的に上昇します。

このような好循環が繰り返される企業に、

長期的に投資することにより

株主の価値はどんどん増えていくことになります。

さらに、比較優位性のある企業は、
インフレに対しても強みがあります。

つづきは次回お伝えいたしますね。