株初心者のための株式投資&資産運用マニュアル

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儲かる銘柄の見分け方

8.買っても報われない企業(2)

「7.買っても報われない企業(1)」の続きです。

この章では、あなたが、かかわらないほうがよい企業について、
お伝えいたします。

それは、どのような企業かというと
製造コストを下げなければ利益を上げることができない
汎用品を提供している企業です。

汎用品とは、特殊性がなく、これといった違いや、
区別をつけにくい製品です。

おもな汎用品には次のようなものがあります。

自動車、航空会社、パソコン、石油、ガス、木材
製紙、銀行、保険、銅、鉄鋼、米、小麦

これらの汎用品事業が抱えている共通した問題点を
自動車を例にカンタンに説明いたします。

製品に違いがない同じような車種であれば、
消費者は、ほぼ確実に安い方を選ぶでしょう。

そうなると価格競争になり利益率が低くなって、
収益が低くなります。

本来なら事業拡大や、
利益率が高い企業の買収にあてたい資金を
他社製品との違いを出すための
製造工程や設備の改善に振り向けることになります。

それによって、
たとえある程度の利益を生み出せたとしても
次の、前面的なモデルチェンジに
また投資しなければいけません。

しかし、収益が低く、利益が確保できていない企業であれば、
借入れで資金を調達しなければならず
負債残高がかなりの金額になっている場合もあります。

個人の場合といっしょで、
多額の借金の返済は、
利子の支払も含めるとかなり大変です。

自動車を製造するためには、
広大な土地、工場、製造設備が必要になります。

これらの固定資産には、先に説明したように、
固定資産税を支払わなければいけません。

固定資産税は、法人税とは違い、
利益がなくても税負担が発生しますから、
経営がさらに圧迫されることになります。


たとえば、日産自動車のリバイバルプランですが、
同社がどのように利益を出したのでしょうか。

行った主な事は、工場の閉鎖、仕入れ部品の値下げ、
製造工程や設備の改善、リストラによる人件費の削減などです。

これらのコストカットによって利益が生まれたのです。


このように汎用品事業は、
提供する製品が他社のものと
区別することができないことが多いので
価格競争となり利益率が低くなります。

汎用品企業が利益を確保する方法は、
ムダを省く徹底的なコスト削減と、合理化しかないのです。


汎用品事業を見分けるカンタンな方法は、

消費者の多くが、
このメーカーの製品は素晴らしいと支持するか、

それともこのメーカーの製品は、
あっても無くても困らないと思うかです。

たとえ株価が安いからといっても
消費者の多くが、
「このメーカーの製品は無くても困らない」
というような企業の株を買ってしまったら、
絶対に株主は報われないでしょう。

あなたは、このような事業を行なっている企業には
かかわらないことです。

投資家に見返りをもたらしてくれるのは、
競合他社に対して比較優位性を持っている企業です。

少し複雑でしたが、
どのような事業を行なっている企業に投資すればよいか
お分かりいただけたでしょうか。

次の章では、
株主が得をする経営を
行なっている企業についてお伝えしますね。