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その銘柄は今買い時か1.企業価値評価
ここでは、企業の価値についてお伝えいたします。
まず価値ということについてカンタンに説明いたします。
モノには価値があります。
しかし商品価値と価格が一致しているかどうかは
分かりません。
なぜなら人によって価値判断が違ってくるからです。
では、商品価値と価格が一致しているかどうかを知るためには
どうすればよいでしょうか。
それには、その商品の持つ実体価値が分かればいいわけです。
では、どのようにすればわかるのでしょう。
そのためには、その商品が持つ基礎的要因によって
将来にわたって得られる収益を計算し
それを現在の価値に割り戻せば
その商品の現在価値が分かるわけです。
たとえば、ある海運企業が
ブラジルから日本へ鉄鉱石を運ぶための
貨物船を購入したいとします。
候補として造船会社のA社とB社があり
この両社の貨物船が同程度の価格だとします。
どちらの会社の貨物船を購入したらよいかですが、
まずA社の船が就航から老朽化して引退するまでに
その船のもつ性能によって稼ぎ出すであろう
輸送料による収入の総額を推定します。
次に、その額を、現在の価値に割り戻します。
この結果がその船の現在価値になります。
次にB社についても
A社と同様に就航から老朽化して
引退するまでに稼ぎ出す輸送料の総額を推定し、
その額を、現在の価値に割り戻し現在価値を計算します。
もしこの二隻が、同程度の価格だとすれば
A社の船と、B社の船の現在価値を比べてみれば、
どちらを購入したほうが良いかが分かるわけです。
また、A社の船が中古の貨物船として売られていたとします。
その場合も先ほどと同じように
この先、老朽化して引退するまでに
その船のもつ性能によって
稼ぎ出すであろう輸送料の総額を推定し、
その額を、現在の価値に割り戻し現在価値を計算します。
その現在価値が、販売価格を上回っていれば良いし、
下回っていれば高いということになります。
このようにモノの価値がわかれば、
100円の価値のモノを1000円で買うこともないし
1000円の価値のあるモノが100円で売っているのを
見逃すこともないでしょう。
これを企業としてみた場合に
企業価値ということになります。
企業の価値を知るために
どのように計算すればよいか
概略だけ触れておきます。
調べたい企業の過去数年間の
キャッシュフローの増え方から
この先10年間にわたって
毎年キャッシュフローが
何%ぐらい増えるか推定して
キャッシュフローを計算します。
11年目以降は成長率は鈍化すると考えて
低率で計算します。
それをリスクのない還元率
で現在価値に割り戻します。
そうすれば、その企業の企業価値である
実態価値が分かります。
詳しい計算方法は少々複雑ですので
説明は別の章で行います。
ここでは、企業の価値とはどういうことか
理解いただければと思います。
最後に「バフェットの法則」の本の一部を紹介します。
「企業を適切に評価するには、将来にわたる
キャッシュフローをすべて計算し、適切な利率で
還元するのが理想です。企業の評価はそれが
すべてなのです。ポイントは、キャッシュフローの
予測にどれだけ確信を持てるかという点です。
事業によって予測がやさしいものも、難しいもの
もあります。私たちが求めているのは、予測可能
な事業なのです」
株で富を築くバフェットの法則 「新版」世界最強の投資家に学ぶ12の銘柄選択法
次回はその企業は、
今、買い時かどうかについて
お伝えいたします。