株初心者のための株式投資&資産運用マニュアル

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カンタンにわかる財務指標

株価キャッシュフロー倍率:PCFR (5)

「株価キャッシュフロー倍率:PCFR (4)」の続きです。

PERでは将来に向けて設備投資を行っている
企業の真の評価ができません。

そこで当期純利益から
配当金と役員賞与を引いた内部留保と
減価償却費を加えた

「キャッシュフロー」をもとに計算する
株価キャッシュフロー倍率(PCFR)のほうが

より的確に企業の将来の成長力を加味して
その企業の株価が割高か、割安かを
判断することのできる指標といえます。

前回のA社B社を使って
例をあげてみます。

A社B社とも
配当金と役員賞与は同じという設定で
当期純利益に減価償却費を加えた
「キャッシュフロー」をもとに
1株当たりキャッシュフローをだして
計算してみましょう。


 株価キャッシュフロー倍率
   株価 ÷ 1株当たりキャッシュフロー
 

まず、設備投資に積極的なA社です。

 
 A社


  1株当たりキャッシュフロー = 75円

  
株価 = 500円

 だとすると、

  500円 ÷ 75円 = 6.6倍

  株価キャッシュフロー倍率 = 6.6倍
 

A社株価キャッシュフロー倍率(PCFR) = 6.6倍
になります。

次に利益を設備投資に使わず内部留保しているB社です。

 
 B社


  1株当たりキャッシュフロー = 57円

  
株価 = 500円

 だとすると、

  500円 ÷ 57円 = 8.7倍

  株価キャッシュフロー倍率 = 8.7倍
 

B社株価キャッシュフロー倍率(PCFR)= 8.7倍
となります。

整理しますと、

 
 設備投資に積極的なA社
 株価収益率(PER) = 16倍
 株価キャッシュフロー倍率(PCFR)= 6.6倍


 利益を設備投資に使わず内部留保しているB社
 株価収益率(PER) = 8.7倍
 株価キャッシュフロー倍率(PCFR) = 8.7倍

    

となります。

このように設備投資に積極的な企業は、
株価収益率(PER)に比べ
株株価キャッシュフロー倍率(PCFR)
のほうが小さくなります。

したがって、将来に向けて
設備投資戦略を重視した企業の
真の評価をして、
株価が割高か割安かを判断するには
株株価キャッシュフロー倍率(PCFR)
のほうが向いていることになります。

また、
株価キャッシュフロー倍率(PCFR)は、
キャッシュフローをもとに計算するため
国ごとに違う会計基準の影響を受けにくい
ので企業の国際比較を行う際にも向いています。

基本的に、

 
 株価キャッシュフロー倍率高いほど、割高

 株価キャッシュフロー倍率が低いほど、割安
 

であることを表します。

ただし何倍になるまでは買っても大丈夫、
また、何倍だから良いというような
明確な基準はありません。

この指標は、

 
 ・同じ業種の競合他社との比較

 ・減価償却方法の異なる企業との比較

 ・企業の国際比較

 

などに用いられます。