株初心者のための株式投資&資産運用マニュアル

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カンタンにわかる財務指標

PEGレシオ (3)

PEGレシオ (2)」の続きです。

PEGレシオを求めるのに、
「株価収益率(PER)」を
「利益成長率」で割るのはなぜか?

「株価収益率(PER)」をとおして説明いたします。

「株価収益率(PER)」の計算式は、
「株価」を前ページで説明した「1株あたり利益」で割ります。

  株価 ÷ 1株当たり利益 = 株価収益率(PER)

これで、
1株あたり、当期利益の何倍まで、
株価が買われているのかが分かる
株価収益率(PER)
計算できます。

このPERを使うことによって
利益面から見て株価が
割高か割安かを比較することができます。

例をあげてみましょう。

 
 A社
(利益成長率 = 50%)

  1株当たり利益 = 114円

  株価 = 5,700円

 だとすると、

  5,700円 ÷ 114円 = 50倍

  株価収益率(PER) = 50倍
 

A社株価収益率(PER) = 50倍
になります。

次にB社です。

 
 B社
(利益成長率 =12.5%)

  1株当たり利益 = 114円

  株価 = 2,850円

 だとすると、

  2,850円 ÷ 114円 = 25倍

  株価収益率(PER) = 25倍
 

B社株価収益率(PER = 25倍
になります。

したがって、現時点の株価収益率(PER)で比べると
B社のほうが割安ということになります。

この例のように、現時点の利益から
株価収益率(PER)を比べると
利益の先取りということで

 
 利益成長率が高いほど、株価が利益に比べて割高

 利益成長率が低いほど、株価が利益に比べて割安
 

になります。

それでは、
A社B社の利益の成長率を考慮して
「1株当たり利益」が、
毎年成長率の分増えたと仮定して
1年後、2年後というように、
増えた利益でみた
「株価収益率(PER)」を比べてみます。

A社 (利益成長率 = 50%)
毎年50%づつ利益が増えたと仮定して
「株価収益率(PER)」をみますと、

 
 1年後
 1株当たり利益 = 114円×1.5 = 171円
 PER = 5,700円 ÷ 171円 = 33倍

 2年後
 1株当たり利益 = 171円×1.5 = 256円
 PER = 5,700円 ÷ 256円 = 22倍

 3年後
 1株当たり利益 = 256円×1.5 = 384円
 PER = 5,700円 ÷ 384円 = 14.8倍

 4年後
 1株当たり利益 = 384円×1.5 = 576円
 PER = 5,700円 ÷ 576円 = 9.8倍
 

になります。

B社 (利益成長率 = 12.5%)
毎年12.5%づつ利益が増えたと仮定して
「株価収益率(PER)」をみますと、

 
1年後

 1株当たり利益 = 114円×1.125 = 128円
 PER = 2,850円 ÷ 128円 = 22.2倍

 2年後
 1株当たり利益 = 128円×1.125 = 144円
 PER = 2,850円 ÷ 144円 = 19.7倍

 3年後
 1株当たり利益 = 144円×1.125 = 162円
 PER = 2,850円 ÷ 162円 = 17.5倍

 4年後
 1株当たり利益 = 162円×1.125 = 182円
 PER = 2,850円 ÷ 182円 = 15.6倍
 

になります。

整理しますと、

A社(PER) B社(PER)
1年後 33倍 22.2倍
2年後 22倍 19.7倍
3年後 14.8倍 17.5倍
4年後 9.8倍 15.6倍

2年後までは、
B社のほうが割安になりますが、
3年後からは、
A社のほうが割安になります。

ネット関連など成長力の高い企業は
現時点の株価収益率(PER)を見ると
現在の株価が1株当たりの利益の何倍か、
ということですから、
A社のように割高になってしまいます。

そこで、
企業の利益の成長率を考慮して、
「株価収益率(PER)」を
「利益成長率」で割って、
「PEGレシオ」を求めます。

次のページで
「PEGレシオ」について
ご説明いたします。