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カンタンにわかる財務指標PEGレシオ (5)
「PEGレシオ (4)」の続きです。
「PEGレシオ」を使うと
あなたが注目している株の購入価格が
簡易的に求められます。
A社という企業を例に説明いたします。
同社の本年度の利益が、
1株当たり114円で、
そして現在の株価が5,700円だとします。
| 1株当たり利益 = 114円 株価 = 5,700円 |
そうしますと株価収益率(PER)は、
| 株価収益率(PER) = 5,700円 ÷ 114円 = 50倍 |
A社の株価収益率(PER) = 50倍
になります。
「PEGレシオ」は、
1倍以下が割安で、
2倍以上なら割高となりますから、
利益成長率が50%は必要ということになります。
| PEGレシオ = 株価収益率(PER) ÷ 利益成長率 1倍以下が割安なので、 PEGレシオ = 1 株価収益率(PER) = 50倍 だとすると、 PEG = PER ÷利益成長率 ↓ 1 = 50 ÷利益成長率 ↓ 利益成長率 = 50% |
A社の利益成長率 = 50%
必要ということになります。
しかし、実際の予想利益成長率が、
40%だとします。
そうすると、
利益成長率の40%に
1株当たりの利益である114円をかけた、
4,560円以下が購入してもよい株価
ということになります。
もう少し具体的に説明しますと、
「PEGレシオ」は、
1倍以下が割安なので、
PEGレシオ = 1以下ということになります。
PEGレシオは、
「PER 」を「利益成長率」で割ったものですから
PER ÷ 利益成長率= 1
となります。
実際の予想利益成長率が、
40%だとすると、
PER ÷40 = 1
となります。
PERは、
「株価」を「1株当たり利益」で割ったものですから
1株当たりの利益が114円だとすると、
株価 ÷ 114 ÷ 40 = 1
ですから、
株価 = 40 × 114
株価 = 4,560円
となります。
このように株価は、
利益成長率の40%に
1株当たりの利益である114円をかけた、
4,560円以下が購入してもよい株価
ということになります。
少し複雑ですから整理しますと、
下記のようになります。
PEGレシオ = 株価収益率(PER) ÷ 利益成長率 株価収益率(PER) = 株価 ÷ 1株当たり利益 1倍以下が割安なので、 PEGレシオ = 1 利益成長率 = 40% 1株当たり利益 = 114円 だとすると、 (PEGレシオ = PER ÷ 利益成長率= 1)なので PER ÷利益成長率 = 1 ↓ PER ÷40 = 1 ↓ (PER = 株価 ÷ 1株当たり利益)なので 株価 ÷ 114 ÷ 40 = 1 ↓ 株価 = 114 × 40 ↓ 株価 = 4,560円 |
A社の購入してもよい株価 = 4,560円以下
となります。
このように、
「PEGレシオ」を使うと、
企業の予想利益成長率から、
購入してもよい株価が簡易的に求められます。
「PEGレシオ」について整理しますと、
| 1倍以下が、割安 2倍以上なら、割高 |
であることを表します。
ただし利益成長率は、
過去のデーターをもとにした予想です。
したがってこの指標は、
利益が上昇傾向である企業
でないと有効ではありません。
また、企業が高い成長率を
いつまで続けられるかわかりませんから、
利益成長率を低めに設定して、
購入価格を下げたほうが、
リスクは小さくてすみます。
短期的な投資ではなく、
中、長期的な投資を行うのであれば、
投資が報われる確立を高めるための
道具としてこの「PEGレシオ」は、
役立つでしょう。